初めてを君と。


「実はね、私、宮前くんに一目惚れした。。」

茜に打ち明けると、身体中が暑くなる。
顔がいっきに真っ赤になったのが分かる。

「きゃーー!!!!!やっぱり!さっきのクレアの目が恋する乙女やったもん!」

茜は嬉しそうに笑う。

「クレア、応援するから頑張りや!!!!!」
そう言って、肩をポンっと叩かれた。

「ありがとう!私、今まで誰とも付き合いたことないし、恋もまともにしたことないから…
茜がいれば心強いよ!!!!!」

「え、クレアって今まで彼氏おらんの??
ありえへん!絶対モテるやん!!!!!」

茜はオーバーリアクションで身体を仰け反らせている。

「モテないよー?今まで告白すらされたことない。。」

悲しいことに、今まで一度も告白されたことがない。
家族や従兄弟は美形なのに、私はちっともモテない!!!!!!!!!!

デートしたり、
キスしたり、
それ以上のことも……

興味はあるけど、相手がいないからどうしようもない。。。

「じゃあ、やっぱり頑張らんと!クレアの初恋、実らせよ♪」

何だか私より茜の方が張り切ってる気がするけど…?
< 11 / 152 >

この作品をシェア

pagetop