初めてを君と。
「ほんまやわー。目の保養やな。」

香織先生と山野先生が話ていると、廊下を通る他の先生がチラチラとこちらを見ていた。

「あ、もう朝礼やん。クレア先生いこか。」

山野先生に連れられて、職員室に戻った。

園長先生の挨拶で始まった朝礼は、事務的な事を山野先生が話し、各クラスや、係からの連絡事項が担当から話された。
最後に園長先生から私の紹介があり、一言挨拶をするように促された。

「おはようございます。今日から二週間、りんご組で実習させていただく事になりました、嘉手納クレアです。先生方の保育を見てしっかりと勉強させていただきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。」

私が挨拶をすると 、先生方がほほえみながら拍手をしてくれた。
私は何だか恥ずかしくて顔が赤くなってしまった。

朝礼が終わり、各クラスへと向かうと、
すでに一歳児の子どもたちがクラスに入って遊んでいた。

「はーい、りんご組のお友達はお片付けをして壁ぺったんしてください！」

香織先生の声かけで子どもたちが一生懸命おもちゃの片付けをしていく。
私も子どもと一緒になって片付けを手伝った。

片付けが終わり、子どもたちが壁に背をつけて座るのを確認すると、香織先生がピアノの前に座った。
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