初めてを君と。
「クレア先生、1日目にして人気者やん!」

香織先生が子どもたちを見ながら声をかけてきた。

「クレア先生って、人を惹き付ける物をもってるよねー!子どもたちもそれが分かるのかもね。上のクラスの子たちも来てたもんね。」

隣のクラスの先生が香織先生と一緒に座りながらこちらを見ていた。

「あ、ありがとうございます。。」

何て言えばいいのか分からない…

その間も子どもたちが代わる代わる色々なものを見せにきてくれた。


一時間ほど遊んでから部屋に入り、給食までの間は好きなおもちゃで遊ぶ。
おもちゃの取り合いで泣いたり、思うように遊べなくて泣いたり。

まだ一歳児は言葉が少ないから、思うように自分の気持ちを表すことが出来なくて泣いてしまったり、癇癪を起こしたり………

その度に香織先生や友美先生が子どもの気持ちを汲み取りとりなしているのを見て、
保育士は大変な仕事だと実感した。

私は子どもの気持ちがまだ全然分からないから、泣いてしまってもオロオロするばかりで何もできなかった。
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