初めてを君と。


給食を食べて、子どもがお昼寝をしても先生たちは休む暇がない。
クラスみんなのお帳面を書いたり、昼からの遊びの準備をしたりと、忙しい。

私は先生たちがお帳面を書いてる間、昼からの遊びの準備を手伝った。


「クレア先生ー!お茶にしよー!」

友美先生に呼ばれて、三人でコーヒーを飲んだ。

「まだ半日やし、感想とかは明日以降に聞こうかな。分からない事があったら、保育中でも遠慮なく聞いてね。」

「ありがとうございます。分からないことばっかりで…」

「あたりまえやん!保育の勉強しだして半年やろー?これからやって。な、友美先生?」

「そうですよ。私なんて保育士になっても二年目やのに、まだ分からんことばっかりで、毎日香織先生に聞いてるからー。」

香織先生と友美先生がチョコレートの袋を破りながら言った。

二人の言葉にホッとして、昨日は担当の先生がどんな先生かと不安に思ってたけど、二人とも優しい先生で良かったと心から思った。





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