初めてを君と。
あれから毎日、実習で子どもたちと遊び、休憩時間には先生たちと話しをして過ごした。
将来保育士にはならないと、言ってしまおうかとも思ったけど、香織先生や友美先生の熱心な指導を思うと、絶対に言えなかった。
明日で実習も終わり。
二週間分の実習日誌を見返しながら、何故か寂しさでいっぱいだった。
布団に入りウトウトしていると、晴輝くんからラインがきた。
『今日もおつかれ。明日で最後、楽しもうな』
たったこれだけでも、嬉しく思う。
明日が終われば、またダンスの練習で晴輝くんに会える。
毎日電話もメールもくれることが、本当に嬉しい
その時は、晴輝くんが私の事を考えてくれているって思うから。
もっといっぱい、晴輝くんの心の中に入りたい。私が、晴輝くんを想うように、晴輝くんから想われたい。
諦めなくちゃと思うのに、
毎日の電話やラインが、まだ諦めなくていいって言われているようで、なかなか心の蓋が閉まらない。
会えなくても、どんどん好きになる。
どんどん、好きが溢れてくる。