初めてを君と。
「おはようございます!」

実習最終日、私はいつものように元気良く挨拶をしながらクラスに向かった。

すれ違う保護者や子どもたちも笑顔で挨拶を返してくれる。

「クレア先生、おはよう。」

「香織先生、友美先生、おはようございます!今日もよろしくお願いします。」

クラスに入ると二人が保育の準備をしていたので、私も急いで準備を手伝う。

「クレア先生、今日で最後やなー。寂しくなるわ。もっと、おってもええのに。」

「ほんまですね。クレア先生溶け込みすぎてらたまに、実習生って事忘れそうになる」

二人が画用紙を色別に整えながら、談笑している

その時、クラスのドアが開いて山野先生が顔をだした。

「楽しそうやなー。朝礼の時間やで。」

「あ、ほんまや。山野先生ありがと。」

私は先生たちに続いて職員室に向かった。

職員室に入るとほとんど先生が反ろっていて、私たちが入るとすぐに朝礼が始まった。

いつも通りの進行の後に、園長先生から挨拶をするように促された。
私は一歩前に出て、先生たちを見渡した。

「おはようございます。二週間の実習、ありがとうございました。初めての実習で分からないことばかりでしたが、たくさん勉強させて頂けて、また来年の実習にむけて、学校での勉強も頑張ります。本当にありがとうございました」
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