初めてを君と。
「今日は休み。遅くなって、ごめんね?」

私はみんなに向けて謝った。

「どーした?何かあった?」

晴輝くんがタオルで汗をぬぐいながら、私の傍まで近づいてきた。
目の前に佇む晴輝くんを見ると、不安な気持ちがさらに不安になる。

目頭が熱くなるのを感じて、私は俯いた。

「え?どないしたん?どっか痛いん?」

私の様子に慌てる晴輝くんを見て、みんなが駆け寄ってきた。

心配してくれるみんなの暖かさが苦しくて、
言えなくなってしまう。

それでも、言わなくちゃいけない。

私は涙を手の甲で拭って、前を見た。


「あのね、私、、学校辞めてきた。」


「…………は?」

私の言葉にみんなポカーンと口をあけて私を凝視している。

一早く思考が戻った真くんに慌てたように肩をつ捕まれた。

その痛いくらいの力に思わず顔が歪む。

「真くん、痛い、、 」

「あっ、ごめん。」

私の悲痛な声にパッと手を離して離れた。


「え、くーちゃんどうゆうこと?
何で急に。学校は卒業するって言ってたやん」

「ごめん。。」

晴輝くんからの真剣な眼差しを真正面に受けて、目をそらしてしまった。





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