初めてを君と。
新幹線が出発してすぐ、ラインの着信が鳴った


あっ、晴輝くんからだ…

『いってらっしゃい。
クレアなら、大丈夫。
いつまでもクレアらしくな。』


晴輝くん………
ありがとう………

初めてクレアって呼ばれた。。。

会えなかったけど、晴輝くんとの思い出はずっと忘れないよ。

きっといつか、気持ちを伝えられる時がくる。

それまで、私は前だけを見て進んでいこう。


晴輝くん、いってくるね。


私は心の中で返事をして、ラインを返さなかった。



東京駅につくと、既に上野さんが待ってくれていて、私を見つけると大きく手を振ってくれた

「クレアちゃん、よく来たね!
まずマンションに行く前に事務所でいいかな?マンションは荷物の運び込みは終わってるよ。さ、乗って!」

上野さんに促されて車に乗り込むと、事務所へと走り出した。


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