初めてを君と。


はぁぁぁ…………


私はピアノにもたれた。


苦しい。


ただ一緒にいる所見ただけなのに、

こんなに苦しくなるなんて。。


恋ってこんなに辛いの???


もしかしたら、宮前くんは神埼さんの事が好きなのかもしれない…



私が知らないだけで、付き合ってるのかもしれない………


嫌な事ばかりが頭をよぎる。


蒼太くんの情報では、宮前くんに彼女はいないって言ってた。

でも、好きな人は??


好きな人がいるかどうかは聞いてない。


頭の中で、さっきの二人の姿が何度も浮かぶ。



練習、しよ………


私は嫌な気持ちを忘れたくて、

一心不乱に練習をした。



~♪~♪~♪

ふと、スマホが鳴ってることに気がついた。


着信は茜から。

「もしもし?茜、どーしたの?」

「どーしたのとちゃうって!!!!
クレア今どこにいてるん?
1限始まってるから!」

茜が小さい声で焦ったように言う。

「うそ!ごめん!すぐに行くから!」

私は腕につけている小ぶりの腕時計で時間を確認した。

急いで片付けをして
鍵を返しに行く。

1限目は図工。

遅刻にはちょっと口うるさいおばちゃん先生だから、茜が焦って電話をくれたんだ。

時間は10分すぎている。

私は急いで階段をかけおりた。



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