初めてを君と。
その証拠に、ナンパだけじゃなくて
外国の観光客に道を訊ねられる事が何度もあった。

パパの影響で英語は普段から話すし、
ママのおじいちゃんがフランス系だからフランス語も少しなら話せる。

両親はこの先、何ヵ国語話せても無駄にはならないからと、小さい頃から教えてくれた。


カフェでお昼ご飯を食べてからデザートまで食べた私達。
ゆっくり休憩しながらまた恋バナ

女の子が集まれば恋バナは必須

今の所、何も提供できる話がない私は三人の聞き役に徹する。


「クレアはさ、休み中バイトばっかりやったから、学校始まったら頑張らなあかんで!」

茜が急に話をふってきた。

休み前に辛いことがありすぎて、
バイトに没頭していたけど、
ふと一人になった時はいつも宮前君の事ばかり考えていた。

何もしないで終わるより、少しくらい努力して終わった方が自分の糧になるよって、
真美さんから教わった。

やっぱり人生の先輩だ。
言うことに重みがある。

その言葉は私の中にストンと入ってきた。

だから、学校が始まったら勇気を出して話しかける決意をしていたのだ。
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