初めてを君と。
5
今日から、また学校が始まる。

いつものように、朝からピアノの練習をする
今日の1限目はピアノの授業だから、
レッスン室は自分のグループの部屋を借りた。

そうすれば、移動しなくてすむしね。

皆が来るまで練習にはげむ。

私は入学してすぐにあったピアノのテストで
Aグループになった。

そこには、宮前くんと咲もいる。

グループ発表が張り出された時はすごく嬉しくて、跳び跳ねたくらい。
だからピアノの授業の日は話しかけるチャンス

咲も協力してくれるって言ってたし、がんばるしかないよね!


授業が始まる20分前になって、
宮前くんと、いつも一緒にいる田崎くんが入ってきた。

「あ、嘉手納さん、おはよ。」

田崎くんが入ってくるなり挨拶をしてくれた。

「宮前くん、田崎くん、おはよ。」

私はドキドキしながら挨拶をかえす。

「おはよ。」

宮前くんはチラッとこちらを見ただけで、
田崎くんと話だしてしまった。

そっけないけど、
挨拶できたもんね!

少しは視界にも入れたし、
少しだけ頑張った!!!!

そう自分を励ます。

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