初めてを君と。
隣に座る茜に目配せをするけど、苦笑いで返されてしまった-……

皆も、振り替えって私を見ているし…

「スミマセン。聞いていませんでした…」

私は先生に頭を下げて謝罪した。

「次はちゃんと聞いてくださいね?
まだ先の話だけど、10月にある大学祭でバンドやダンスとかのステージがあるんだけど、何かやりたい人いないかな??
学祭委員会が受付してるんだけど、まだ誰もいないみたいでね?嘉手納さん、歌上手かったし、ダンスとかもするって聞いたから、どうかと、思ってね?よかったらお願いね。」


え??私??
一緒にやってくれる人がいれば出るけど…

とり、あえず、茜たちに聞いてからだな。
1人は寂しいし。

「先生、少し考えてもいいですか?
1人でするのは寂しいので。」

「大丈夫よ!皆も、興味があったら先生まで教えてくださいね。
それじゃあ今日の授業はここまでにします。」


その言葉を聞いて、教室の中は賑やかになった。

私たち四人は次の授業のクラスでお昼を食べる為に移動した。
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