初めてを君と。
あんなに知りたかった晴輝くんのアドレスが知れて、あの時はすごく嬉しかったけど、
ダンスの事意外、メールすることはない。

茜たちは、ダンス意外もメールしな!っていうけど、ほとんど毎日顔を合わせるのに何を送ったらいいか分からなくて、いまだに後れずにいる。



一人で練習していると、急にシャッターの光をあびた。
ビックリして辺りを見渡すと、カメラを構えた男の人がいた。

「あの、なんですか???」

私は不信に思って、少し距離をとった。


「急にごめんね?俺はここいう者なんやだけど。こないだグルメ雑誌とテレビに出てたよね?
それ見て君に興味があってね。東京から来たんだよ。」

私は渡された名刺を見た。
そこには有名なプロダクションの会社名が書いてあり、佐藤武士という名前と、肩書きも書いてあった。

「テレビを見てね。君だって思ったんだよ。
バイト先に電話をして色々聞かせてもらいたかったんだけど、中々教えてくれなくて。。
調べたらここら辺では君のファンがたくさんいるっていうし、君目当てのお客さんもたくさんって聞いたからね。是非ともうちの事務所にって思ったんだよ、
どうかな。返事はまだ今じゃなくていいから。考えてくれない?」

私は佐藤さんに向かって頭をさげた。

「すみません、私、芸能界とか興味ないので。お断りします。」
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