初めてを君と。
あの子たちはクレアの存在を利用していたかもしれないけど、私たちは違うよって。

クレアが人一倍努力していたのを知ってる。
その姿を尊敬して、憧れているから、
一緒にダンスをしたいって思ってるんだよっていわれた。


それでも、勇気が出ずに私は東京ではなく、大阪に行くことを決めた。

だから、ダンサーも歌手も本当はまだ諦めきれていない。

大学に入って、茜たちと仲良くなって、
こうしてまたチームを作ってダンスをしていたら、
あの頃に戻ったような気がしてならなかった。

何も知らずに夢だけを追い求めた、楽しかった頃のように。
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