初めてを君と。
話終えたら、何だかスッキリした。
心のつっかえが取れたような気がしたんだ。

「そっか。そんな事があったんだね。
クレア頑張ったんだね。」

涙目の恵理が、ギュッと抱き締めてくれた。

茜はポロポロと涙をながしていて、蒼太くんが肩を抱いて慰めている。

「くーちゃん、ここにいる俺たちは逃げた二人とは違うよ。くーちゃんが美人でスタイルがいいからとか、成績がいいからとか、そんな気持ちで一緒にいるわけと違うで。くーちゃんが好きやから一緒におるんやで?」

真くんがいつもの優しい笑顔で言う。

「ありがとう。。」

私はみんなの優しさがすごく嬉しくて、
本当の親友に巡り会えたことが嬉しくて、
涙が止まらなかった。

ただただ、ありがとうを繰り返した。

「くーちゃん、もう一度自分を信じてみたら?」

晴輝くんがそっけなく言ったけど、暖かい言葉にまた涙がでた。


もう一度………


夢を掴みにいこうかな。


チャンスはもう来ないかもしれない。


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