初めてを君と。
歌い終わって、溢れる涙を隠すように
タオルを目の上に被せた。
パチパチパチパチ………
扉の方から手を叩く音が聞こえる。
私は身体を起こして扉口に目を向けたら、
そこには茜と蒼太くん、真くんが立っていた。
「クレア、歌に感情が篭りすぎや……
あかん、うちまで泣けてくるやん……!!!!!」
茜がかけよってきて、座ったままの私に抱きついた。
「その様子じゃ、晴輝の事で何かあったん?」
蒼太くんが抱きついたままの茜を離しながら聞いてきた。
「話したら楽なるかもよ?
俺ら、仲間やん。くーちゃんの恋も応援するって言うたやろ?」
真くんがイタズラっ子のような笑みを浮かべた
私はさっき見た事や、
自分の思いを話た。