初めてを君と。
授業が終わるとすぐに、
茜たちが駆けつけてきた。

「クレア、その顔どないしたん。」
茜の心配そうな顔に、やっと止まった涙がまた溢れそうになる。

「とりあえず、教室移動だからいこ?」

恵理が私を気にかけながら出口へと足を向ける

私の隣にはピッタリと茜がくっついていて、
そんな姿を、見た蒼太くんが苦笑いを浮かべていた。

蒼太くんや真くんは何か気付いているのか、
私たちの所へは来なかった。

教室に着いて、席に着く。

「クレア、何があったん?」
咲が、私の席の前に座って顔を覗き混むようにして聞いてきた。

恵理と茜も隣りに座って様子を見ている。

「話たいけど、もう時間ないから…
放課後でもいいかな??」

私はうつむいていた顔を上げて三人を、見た。

「わかった。」

三人はうなずいて、自分たちの席についた。


授業が始まって、私はひたすらノートを取った。
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