初めてを君と。
午後の授業が終わり、みんなと駅前で待ち合わせ、私は一度家に帰って着替えてから駅前に向かった。

既に皆が来ていてストレッチをしていた。
「遅くなってごめん！」

「俺らも今来たとこやで。」

私があわてて駆け寄ると、
ストレッチを終えた真くんがミネラルウォーターを開けながら言った。



「練習する前に。
クレア、今日のその顔何があったん？」

茜が心配した表情を浮かべて私の手を取った。
みんなも私が話し出すのを待っているようで、
少し息を吐いてから、昨日の事を話した。

ちゃんと、
本当は内緒にするって約束したんだけど………
と、前置きをしてから。



話ていても、やっぱり涙がでてきて、

途中で何度も詰まりながら話した。

茜が背中を擦ってくれて、

ぐちゃぐちゃの顔になっているはずなのに、

笑うこともせずに、みんな最後まで聞いてくれた。

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