年下ワンコとオオカミ男~後悔しない、恋のために~


「大輔くんの前では、最初から飾らない自分でいられた。
……私の理想の相手は、大輔くんなんだ」


私を見つめる目に、柔らかな光が宿る。


その光と同じように、彼の気配が穏やかに、和らいでいく。



「好きだよ。私は大輔くんが好き」



そう私が言い終わるのと同時に、今度は大輔くんが私の体を強く抱き寄せた。



「俺も好きです。沙羽さんが、好きです」



彼の胸に顔を埋めて、その鼓動を聞きながら、私もまた、彼の背中に手を伸ばして、力いっぱい抱きしめた。
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