年下ワンコとオオカミ男~後悔しない、恋のために~
「隣の県で、その日に花火大会があるんです。ちょっと遠いですけど、高速を使えば一時間くらいで着くそうです。毎年決まった日に行われるらしくて、今年はちょうど月曜日なんですよ」
そう言いながら差し出してくれた画面には、大きな花火の写真と、場所などの詳しいデータ。花火大会の特集のサイトみたいだ。そんなに規模は大きくなさそうだけど、創作花火とか水中花火とか、変わった花火が多いみたい。
夏の思い出に残るようなことをしたい、っていう大輔くんの理想に、ぴったりかもしれない。
「黒川くん、スタイリスト昇格記念に車買ったって言ってたじゃない。ドライブも兼ねて二人で行ってきたら?」
大輔くんにも携帯の画面を見せながら、楽しそうに綾川さんが言う。携帯を受け取った大輔くんも、へえ、と食い入るように見つめた。
「行きましょうよ、沙羽さん! 俺髪作るから、浴衣着てください!」
「うん。私も行きたい!」
私もすぐに同意すると、画面から顔をあげた大輔くんが嬉しそうに満面の笑みを浮かべた。ご褒美をもらった子供みたいだなあ、なんて思いながら、もちろん私もワクワクを隠せない。
そう言いながら差し出してくれた画面には、大きな花火の写真と、場所などの詳しいデータ。花火大会の特集のサイトみたいだ。そんなに規模は大きくなさそうだけど、創作花火とか水中花火とか、変わった花火が多いみたい。
夏の思い出に残るようなことをしたい、っていう大輔くんの理想に、ぴったりかもしれない。
「黒川くん、スタイリスト昇格記念に車買ったって言ってたじゃない。ドライブも兼ねて二人で行ってきたら?」
大輔くんにも携帯の画面を見せながら、楽しそうに綾川さんが言う。携帯を受け取った大輔くんも、へえ、と食い入るように見つめた。
「行きましょうよ、沙羽さん! 俺髪作るから、浴衣着てください!」
「うん。私も行きたい!」
私もすぐに同意すると、画面から顔をあげた大輔くんが嬉しそうに満面の笑みを浮かべた。ご褒美をもらった子供みたいだなあ、なんて思いながら、もちろん私もワクワクを隠せない。