年下ワンコとオオカミ男~後悔しない、恋のために~
そんな二人を見ながら何か考えていた大輔くんが、あの、と口を開いた。
「四人で行きませんか? その花火大会」
二人が同時に、驚いた顔で大輔くんを見た。
「タケさんの予定がつくなら、ですけど。スタッフとモデルさんとして出かけるんだったらいいですよね。俺と沙羽さんと綾川さんが行きたがったから、タケさんはドライバーとして無理やり駆り出されたんです。四人でいれば、誰かに見られてもなんとでも言い訳できる」
「でも、お前は二人で行きたいだろ?」
辻井さんが戸惑ったように言う。
「じゃああっちに着いたら別行動の時間も取りましょう。はぐれたことにすればいいし」
大輔くんが同意を求めるように私を見た。
「沙羽さんも、いいですよね?」
「もちろん」
私にも当然異論はない。
「ダブルデートってしたことないんだよね。四人で行くの、楽しそう」
同じように戸惑った様子の綾川さんに笑いかけると、彼女は迷いながらも辻井さんに期待を込めた目を向けた。それを受けて、辻井さんがふっと柔らかく笑う。
「じゃあ、お言葉に甘えて。……ありがとうございます」
「四人で行きませんか? その花火大会」
二人が同時に、驚いた顔で大輔くんを見た。
「タケさんの予定がつくなら、ですけど。スタッフとモデルさんとして出かけるんだったらいいですよね。俺と沙羽さんと綾川さんが行きたがったから、タケさんはドライバーとして無理やり駆り出されたんです。四人でいれば、誰かに見られてもなんとでも言い訳できる」
「でも、お前は二人で行きたいだろ?」
辻井さんが戸惑ったように言う。
「じゃああっちに着いたら別行動の時間も取りましょう。はぐれたことにすればいいし」
大輔くんが同意を求めるように私を見た。
「沙羽さんも、いいですよね?」
「もちろん」
私にも当然異論はない。
「ダブルデートってしたことないんだよね。四人で行くの、楽しそう」
同じように戸惑った様子の綾川さんに笑いかけると、彼女は迷いながらも辻井さんに期待を込めた目を向けた。それを受けて、辻井さんがふっと柔らかく笑う。
「じゃあ、お言葉に甘えて。……ありがとうございます」