年下ワンコとオオカミ男~後悔しない、恋のために~
体を起こして大輔くんの隣に座りなおして、軽く彼の肩にもたれかかる。

「すごく楽しかったね。花火もきれいだったし、金魚すくいもできたし」

一度言葉を切って、わざとらしく彼の顔を覗き込む。

「りんご飴も美味しかったし?」
「やめてください、からかうの」

照れくささを隠すようにそっぽを向いた彼を愛おしく思いながら、また肩に頭を乗せる。

「素敵な思い出になったよ。きっと何年後かに思い出して、またこういうふうに笑うんだろうね」

彼も少し頭を傾けて、軽く私の頭にぶつける。

「たくさん思い出作ろうね。これから先も、覚えきれないくらいに」

楽しい思い出をたくさん作って、私たちだけの時間を積み重ねていこう。
そしていずれ、そうやって楽しく二人で過ごす時間が、当たり前の毎日になるように。
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