恋する白虎
永舜の顔に、野性的な色が浮かんだからだ。
唇のキスが首から鎖骨にうつり、鎖骨から更に下に下がり、杏樹は思わずビクッとした。
「永舜、待って」
「待たない」
俺を好きなら、なんで抱かれないんだ。
永舜は不思議だった。
西天で永舜は、いつも女に囲まれていた。
見目麗しく、逞しい永舜は、女たちの憧れで、誘う女も多かった。
なのに杏樹は、まるで違う。
俺を好きといいながら、抱かれたくないと言う。
他の男にニコニコして、愛を告げられたり、飯を食わせたり、縫い物を頼まれたり……。
唇のキスが首から鎖骨にうつり、鎖骨から更に下に下がり、杏樹は思わずビクッとした。
「永舜、待って」
「待たない」
俺を好きなら、なんで抱かれないんだ。
永舜は不思議だった。
西天で永舜は、いつも女に囲まれていた。
見目麗しく、逞しい永舜は、女たちの憧れで、誘う女も多かった。
なのに杏樹は、まるで違う。
俺を好きといいながら、抱かれたくないと言う。
他の男にニコニコして、愛を告げられたり、飯を食わせたり、縫い物を頼まれたり……。