恋する白虎
そんな顔、男にすんじゃねーよ。

けどお前が、あまりにも可愛すぎて、我慢できねーわ。

「お前、綺麗だな」

杏樹はビックリした。

窮奇は、その顔を見て呆れた。

「気付いてねーのかよ、自分の事なのに」

「そ、そんなの、気付くわけないじゃん!誰にも言われた事ないし」

「じゃあ、お前の周りの男は、バカばっかだな」

窮奇は両腕を杏樹の腰に回して引き寄せた。

「綺麗だぜ、杏樹」

その時である。

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