恋する白虎
激しい唸り声と衝撃で、杏樹は弾き飛ばされ、地面に叩き付けられた。
必死で頭を起こすと、白銀の虎が見えた。
「永舜……?」
すぐさま窮奇が有翼の虎へと姿を変え、永舜へと飛びかかり、二頭の虎は空中で激しく絡み合った。
「窮奇!!どういうつもりだ!?これは、俺の女だっ!」
永舜が、ガッと大きく口を開け、窮奇の翼に噛みついた。
窮奇は、激しい痛みに仰け反ったが、歯を食いしばって耐えた。
「杏樹は渡さねぇ!!」
俺が、初めて本気になった女だ。
嫌われ者の俺を、初めて真っ直ぐに見てくれた女だ。
必死で頭を起こすと、白銀の虎が見えた。
「永舜……?」
すぐさま窮奇が有翼の虎へと姿を変え、永舜へと飛びかかり、二頭の虎は空中で激しく絡み合った。
「窮奇!!どういうつもりだ!?これは、俺の女だっ!」
永舜が、ガッと大きく口を開け、窮奇の翼に噛みついた。
窮奇は、激しい痛みに仰け反ったが、歯を食いしばって耐えた。
「杏樹は渡さねぇ!!」
俺が、初めて本気になった女だ。
嫌われ者の俺を、初めて真っ直ぐに見てくれた女だ。