恋する白虎
猫と四獣である白虎の俺を一緒にしているのか、失礼な。

永舜は、少し威張った感じで咳払いをした。

「杏樹。今から、俺の本当の姿を見せる」

杏樹はビクッとして顔をあげた。

「本当の姿?」

永舜は深く頷いた。

なに、本当の姿って。

杏樹は嫌な予感がした。

も、もしかして…変態の類いなんじゃ…!

そういや先生がこの間言ってた。

夜道の一人歩きは痴漢が出たりするからなるべく避けましょうって。

俺の本当の姿ってまさか、生まれたままの姿が本当の姿だ!とかなんとか言って脱ぐ気じゃないでしょーね!?
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