恋する白虎
「そうか。分かった」

永舜は静かな声でそう言うと、スッと姿を消した。

「はあー…」

杏樹は大きく息をついた。

…今、何時?

わ、や、やっばっ!

今日は土曜日で、バイトなんだっ!

杏樹は慌てて部屋を飛び出した。
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