恋する白虎
「それから、どこに惚れた?」

永……舜……!!

「うぅっ……!」

杏樹は堪らずしゃくりあげた。

「杏樹、泣くな」

「永舜、ごめんね、ほんとに、ごめんなさい……」

腰に腕を回され、そのまま寝台に引き込まれて、杏樹は至近距離から永舜の顔を見つめた。

男らしい眉の下の、綺麗な瞳が真っ直ぐにこちらを見ていて、杏樹は胸がギュッと軋んだ。

「永舜、永舜!」

両腕を投げ出すようにして永舜の首に絡め、杏樹は永舜にキスをした。

杏樹……!

永舜の体に甘い痺れが広がり、今度は角度を変え、永舜が深く口づける。

やがて互いに微笑むと、甘く視線を絡ませた。

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