恋する白虎
第三章

美しい雨

数日後。

「ねえ杏樹、今度の日曜、杏樹の家に遊びに行ってもイイ?」

美雨が、ニコニコしながら言った。

「うん、いいよ!」

「やったあ!お昼一緒に作って、DVD鑑賞しない??アタシ、ホラーみたい!」

「ホラー?いいよ、見よう!」

美雨は心の中で思った。

ほんと、誰でもウェルカムなんだよね。

…お人好しってゆーか。

そのお陰で白虎に会える。

あの素敵な人に。

杏樹は少し嬉しかった。

これを機に、永舜と元通りになればいいな。
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