恋する白虎
実はあれから永舜と気まずくて、ろくに会話もしていなかった。

相変わらず料理を作って一緒に食べたりはしているが、永舜はもともと物静かで、自分からベラベラと話すタイプではなく、クールなのだ。

そこへ持ってきて、慶吾に告白されたのを間近で目撃され、微妙な空気が二人を包んだままである。

いや待てよ、もしかしたら私だけがギグシャグしてるだけで、永舜はいたって普通だったりして。

いやだけど、あんなに勝手に部屋に出入りしていたのに、あれ以来永舜は入ってこない。

…思いきって、本人に聞いてみよう!

て、どーやって聞く??

「私達、なんかギグシャグしてない?なんで?」

…どーよ。

うーん。

杏樹は、悩みながら帰った。
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