恋する白虎
遅めの昼食を三人で食べ、しばらくすると美雨が呟くように言った。

「楽しかった…」

永舜をチラリと見て、照れたように俯く。

永舜はそんな美雨を見て、

「そうか」

「ねえ杏樹、また来てもいい?」

「もちろん。大歓迎」

チクンと胸が痛んだ。

外へ出ると、雨が降っていた。

「雨だ……」

「ほんとだ、凄く晴れてるから明るくて気付かなかったねー」

雨は太陽の光に照らされてキラキラと輝き、とても綺麗で杏樹は思わず呟いた。
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