お願い…想いに気づいて…
大丈夫じゃなかったー!
全く授業に身が入らなかった。
4時間目は移動教室だから恋月と廊下を歩いていた。
「あ!ごめん、恋月筆箱忘れた!
急いでとってくるから」
全速力で教室に戻った。
あいにく教室には田辺一人がまだ残っていた。
話したくなくて急いで筆箱をとった。
でも、教室を出るとき呼び止められた。
「なぁ、お前って好きな奴いるのか」
「え、うん まぁ…」
「ふぅーん、ま、せいぜい頑張れよ」
いきなりあんな事聞くから焦るじゃんか…