お願い…想いに気づいて…




「ごめん…」



「なんで俺によこすんだし、お前の好きな奴にだけやれよ。」




私の好きな人…



「私が好きなのは田辺なのに!!!」




涙が溢れて視界がぼやけた。



作ったものを乱暴にカバンにしまって勢いよく走った。



家まで走って帰った。



好きな人に違う人が好きだと勘違いされて


ブスとか目障りとかめちゃくちゃ言われて終わるのに…




布団の上に倒れるようにうつ伏せに寝転がった。




涙が止まらなかった。





いつの間にか寝ていて目が覚めたのは8時頃だった。



両親は共働きでまだ帰ってきていなかった。



ご飯を食べようと冷蔵庫を見たけど何もなかった。



仕方なくコンビに行こうと携帯と財布を持って外に出た。




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