お願い…想いに気づいて…



申し訳なさそうにいう彼は本当に



反省してるようだった。



「い、いや、大丈夫…」



「あのさ…チョコくれねぇかな


突き返しといて言うのなんておかしいけど…」



「あ、うん


持ってくるよ。ちょっと中入って待ってて寒いから」




なんで欲しいだなんて。

期待しちゃうじゃん




「はい、これ。」



「ありがとう



…返事なんだけど…



俺も香波が好きだ」



まっすぐ私を見つめるその目は偽りがなかった。




「嘘…んじゃどうして…?」



「嘘じゃない。ずっと好きだった。

わかんねぇけど意地悪とか冷たくして俺の事見て欲しかったのかもな



でも、それが裏目にでてめちゃくちゃ傷つけたんだよな。」
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