すべてはあなたから教わりました。
それからして、チャイムが鳴った。 


時間は経ち、放課後。

遥香はこの後に優くんと会うみたいで、私に挨拶したらすぐ出て行った。

涼は岡田くんと喋っていた。

「涼?」
私は呼びかけると、
ニコッと笑って、
「待ってたよ♡」

なんだよー、待ってたんだ。

「イチャイチャしやがって。」
岡田くんは涼をつついていた。

「いてーよ。あっ、今日はこいつも一緒だから。」
「あっ、うん。」
「ごめんね。2人の邪魔しちゃって。」
「そんなことないよ!」

あいかわらず、岡田くんは子どもみたいに無邪気だなー。

「行くぞ。」
ガシッと涼に手を握られ、歩き出した。



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