すべてはあなたから教わりました。
「ばいばい!岡田くん、また…月曜日★」


隣の涼はスマホをずっといじっていた。

もう…誰と連絡してるのよ。


「涼ー…」
「ん?」
「スマホばっかり。」
「今明日どこ行くか探してたとこ。」
「明日行くとこ?」

「体験終わった後、デートすんだろ?なんかいい店ねぇかな?と思って。」

涼、そんなこと考えてたの?
私なんてどこでもいいと思ってたから。


「俺だけ?考えてたの。」
ショボンとした表情が可愛すぎて笑ってしまった。

「ひどいよなー。一生懸命考えてんのに。」
「違うよ。どこでもいいんだもん!涼と一緒にいれば、どこでも♡」

素直すぎたかな?

「お前、バカかよ。」
と言って、

チュッ。


「もう…バカ。」



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