すべてはあなたから教わりました。
今日は専門学校の体験の日だ!
涼とのデートも楽しみだけど、
歌のことを教えてもらえるから、嬉しいな~。
どんな感じなんだろう?ワクワクだけど、緊張する。

涼からラインが届いた。

『おはよ♡ちゃんと用意しとけよ。』

天使なのか悪魔なのか、分からないよ、あなた。

『待ってる♡』

ハート何て付けたことないけど、おかえしだ!

制服に着替えて、ナチュラルメイクでちょっと巻いてみた。
ご飯も食べたし、もうすぐ迎えに来てくれる時間だ。

予定より少し早くインターホンが鳴って、ドアを開けた。

「おはよ。」
「おはよっ。」
手を繋いで、駅に向かった。

楽しいはずの今日がまさか悪い日になるなんて、この時は思っていなかった。


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