すべてはあなたから教わりました。

涼は私のこと、好きじゃないんだ。
私が初めてだって言ったくせに。
元カノのこと、忘れられなかったんだ。


私は遥香に電話をして、話した。



「えっ？なにそれ。信じられない！！」
遥香は怒った。
「だよね。もう、会いたくない。」
「隠すなんて…やましいことしか考えられないよね。」
「うん…」
「美雪…大丈夫？」
「大丈夫だよ。」


大丈夫。私は強いもん。


「うち、おいで。」
「え…」
「こういう時は友達といるのが一番だよ。一人でいる時よりもいいよ。」