すべてはあなたから教わりました。
ふんわりと香る、シャンプーの匂い。
さっきまで悲しくて、冷めていた心は遥香の温かいぬくもりで溶かしていった。



家の中にお邪魔させてもらうと、やはりピンクだらけ。
本当に女子って感じだよ。


「飲み物、紅茶にする?お茶にする?」
「何でもいいよ。」
「遥香特製のアイスレモンティーにするね~♪」
「ありがとう!」

遥香は紅茶が好きで、学校でも持って行ってる。
こだわりがあるらしく、私にはよく分からない。


「美雪さ…恋って難しいよね。」
「うん…。」
「私、振られることなんてないと思ってた。」




「え…?」


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