すべてはあなたから教わりました。
それを見て、私は悲しんでる場合じゃないと思った。
涼のことばかり考えていた。
私は友達がいる。
たとえ失っても、いいんだ。



「私、涼を待ってみる。たとえ、悪い方向になっても、信じてないけど…。遥香もいるし、優香ちゃん達もいる。だから、大丈夫。」

「やっぱり美雪は強いや。美雪みたく強くなろうって思ったんだよ。」
「そっか。」



遥香は、前みたいに泣き虫でか弱い女の子って感じだった。
でも、今では私に似てきて、
しっかりしてて、強い。

私みたいになりたいなんて…おかしいよ。
私なんて全然ないのに。



「そうだっ!美雪。カラオケ行こうよ!」
「いっ、今から!?」



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