すべてはあなたから教わりました。
「どうやって聞く?岡田くんだけ誘ったら、優香ちゃんに誤解されるかもしれないし…」
「でも、別に2人きりで会うわけじゃないんだからさ。」
「まぁね。」
「とりあえず、放課後に呼ぶ?」
「うん。」


授業中、あまり内容が頭に入ってないけど、ノートにちゃんと書き込んだ。

空いた涼の席が気になる。
その時、岡田くんと目が合った。
切なそうな表情をしていた。


いつも明るくて、元気な岡田くん。あんな表情ははじめて見た。


チャイムが鳴り、昼休みになった。


「優香ちゃんっ」
遥香はすぐに呼んだ。



< 142 / 202 >

この作品をシェア

pagetop