すべてはあなたから教わりました。
「着いた。」

人気がいなくて、私たちだけ。
しかも、花火もよく見えた。


「うわぁ~!キレイ!!」
「だろ?」
「こんないいところ、知ってたの??」
「まぁな。」
「遥香達も一緒に来たらよかったのにー。」
「それはダメ。」
「なんで?」


涼は私を見つめて、顔を近づけてきた。

「えっ…?」
キスかなと思い、目を閉じると、耳元で、
「お前だけに見せたかっただけだよ。」

低く甘い声で、どきゅん♡

顔が離れると笑って、
「キスされると思った?」


もうー、意地悪!!



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