すべてはあなたから教わりました。
「あと…今後のことだけど…」
涼は曇った表情をした。


「俺、専門学校には行かない。」



え…。
何言ってるのよ。



「涼…?嘘だよね。」
「嘘じゃないよ。」
涼は真剣だった。


なんでそんなこと言うの?
歌うの、やめないでしょ?
好きなんでしょ?
歌手になるんでしょ?


「美雪と結婚出来るように、お金を貯めたい。そのために就職することにしたんだ。」



あまりの突然な発言に言葉を失った。



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