すべてはあなたから教わりました。
「何回も言うけど、私が男だったら、絶対遥香と付き合いたいって思うもん!」


「ホントにぃ??」
大きい目をうるうるしながら、聞いてきた。


「ホントホント!」

私がそう言うと、ふわっと抱きついてきた。
ふんわり香るシャンプーの匂いが漂ってきた。


ガンガン香水を振る人よりも、何も付けずにシャンプーの香りをしてる人のほうが好き。




遥香が桜田のこと好きじゃなかったらよかったのに。
もったいないな。




いつの間にかチャイムが鳴り、
教室に戻った。



先生が教室に入ってきて、
「放課後、原田と桜田は職員室に来るように。」
との報告が。


原田って、私だよね?
てか何で桜田となんだよー。




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