すべてはあなたから教わりました。
シンプルで、必要なものしか置いてなかった。
テレビ、ベッド、その他もろもろ…。



「俺、結構綺麗好きなんだよね。」
「そんな気がした。」



私、結構散らかすタイプだから、気をつけないと!






ベッドのそばに座り、
お茶を出してくれた。



「何する?何もねえけど(笑)」


特に何がしたいとか決めてなかった。
ただ、涼と一緒にいたかった。



「そういえば、美雪。歌手目指してたんだよな?」
「そうだけど。」
「ちょっと歌ってよ。」




は?何を言うんだか。


「やだよ。近所迷惑だし、音源ないし…歌いにくい!」
「そんなんで歌手なれるのかよ。」


意地悪な言い方。


「じゃあ…涼が歌ってよ。」



歌わないでしょ。



と思いきや。



< 83 / 202 >

この作品をシェア

pagetop