すべてはあなたから教わりました。
「どうだった?」


涼が歌い終わった時には涙を流していた。



「すごくよかった!誰の曲?」
私もCD買って練習しよう♪



照れくさそうにした涼は、頭をかきながら、



「俺の作った曲。」




え?
自分で作ったの?


「自分で??」


「そう。」



曲の中にいる主人公の女の子が片思いの男の子に恋をする曲。



女性目線で書いたなんて、まったく思えないんだけど!





「すごい!!共感したよ!」
「はは…(笑)それよりさ。俺歌ったんだから、お前も歌えよ。」
「何でよ!アカペラになっちゃうじゃん。」


「俺を誰だと思ってんだよ。ギターで弾いてあげるよ。」
「えっ、弾けるの?」
「当たり前。俺の知ってる曲だったら、いけるけど。」



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