ナンパから始まる本当の恋

『私はあなたとは帰ろうとは思っていないですよ?』

「僕は君と帰りたい、さっ、いくぞ」

そう言って氷雅君は私の手を握って
引っ張っていく

『氷雅君!はなしてください』

「しつこいなぁ…僕は離れるつもりはないって言ってるだろ」

『……すみません。しつこかったですか』

私はもうどうでもよくなった
一週間だけなんだ
我慢しよう
私を惚れさせるなんて多分無理だし
どっからそんな自信がわいてくるんだろう

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