ナンパから始まる本当の恋

しばらくして氷雅君がコンビニから出てきた

「はい、美紀」
そう言って氷雅君は肉まんを私に手渡した
凄く熱い

『ぁちち…っ』

「大丈夫か?持っててやるよ」

『ありがとう。氷雅君』

「別にいいけどさ。
呼び捨てで呼んでくれない?」

『へ?』

「呼び捨てで呼べばいいだけだよ」

男の人の名前…呼び捨てで呼ぶの初めてかも…前の彼には君付けで呼んでたし…

『……ぇ…と…ひょ…ひょう…』

「ふつうに呼べよ…なれてねぇのかよ」

『…呼び捨てでなんて呼んだことないですよ。』

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