ナンパから始まる本当の恋
朝っぱらから私をからかってくる氷雅
少し意地悪で、でもすごく優しい
「じゃあ行こっか」
氷雅は私の手を握って歩き始めた
男の人とこうやって手をつなぐなんて凄く懐かしいきもする
手が暖かくて安心する温もりを感じる
『氷雅…』
「ん?どうした?」
『明日…から夏休みじゃんか…その…』
「…遊びに行くか」
氷雅は私の心を見透かしたかのように
したいことがわかっていた
『私…海行きたいなって…ダメかな』
「いいよ。行こう」