あの青空をもう一度
廊下は涼しかった
冷気に頭を冷やされて、だんだん今起きたことが現実味を帯びてくる
私はおもむろに外に出てみた
今日は青ぞら
私がやったことも無かったことにしてくれそうなくらいに
空は青かった
それからどのくらいの時間が経ったのか
気がついたら辺りは暗い
ポツリ
ポツリ
『え?雨?』
なんで急に雨?
夕立は冷たい
頬を濡らすのは、雨だけでは無かった
熱いものが私の頬をつたう
リエ…
ごめんなさい
また、空は晴れるだろうか
あの青いそらをまた見せてくれるだろうか
私は
この空がもう永遠に晴れないような気がして
涙が止まらなかった